
内定までの3ステップ
面接時のコツ・マナー
身だしなみ
身だしなみは、最初に面接官の目に入る「あなた自身」です。面接官は、面接が始まった瞬間からあなたの物腰や姿勢など外見からも選考を始めています。相手に好感を持たれる身だしなみの基本は、清潔感。髪型、服装、爪、足元は、社会人の身だしなみとして、きちんと意識しましょう。不潔でだらしない格好は周囲に不快感を与えるだけでなく、「仕事に対する姿勢の低い人」と印象づけてしまうので気をつけてください。また、意外と忘れがちですが、面接前には必ず携帯電話の電源を切ってから臨みましょう。
面接は自分を売り込む商談の場ですから、商品の概観が整っていると、相手に与える印象も良くなります。自分をより良く見てもらえるように、第一印象を上げましょう。
姿勢、挨拶の仕方
姿勢は身だしなみと同様に面接官の目に止まるものです。立ち方一つで、面接官が判断することもあります。面接室に入る前、入った直後の立ち方は特に気をつけてください。肩の力を抜いて背筋をまっすぐ伸ばし、両足をきちんとそろえて立ちます。面接が始まる前に「宜しくお願いします」と挨拶してからお辞儀をします。上体を起こすときはゆっくり上げます。
挨拶、自己紹介は必ず面接を受ける側から持ち出すようにしましょう。最初の挨拶は元気よく丁寧にハキハキ話すことを心がけましょう。「○○と申します。この度はお時間を割いて頂きましてありがとうございます。どうぞよろしくお願い致します。」と挨拶をします。座る時は、女性は両足を揃え、手を膝の上で重ねるのが一般的で、男性は腰幅に軽く開いて座り、握りこぶしを太ももの上に置くのが良いでしょう。この時、足を開き過ぎないように注意しましょう。背もたれと背中の間はこぶし1つ分くらいあけ、背もたれには寄りかかりません。また、貧乏ゆすり、ペン回し、髪の毛をいじるなど、周囲に不快感を与える癖がある場合はすぐに改善しましょう。癖は自分では気がつかないものなので、家族や親しい友人に聞いてみるのもよいと思います。
キャリアフォーラムの出展企業の中には挨拶をお辞儀でするのではなく、握手を行う場合もあります。企業担当者が手を差し出した場合には、切り替えてお辞儀ではなく握手で対応しましょう。
表情
リラックスしながらも適度な緊張感を持つことが大切です。人前で緊張するのは当たり前ですが、その緊張をコントロールできるかどうかも重要なビジネススキルとみなされます。緊張すると変に笑ってしまって、ふてくされたような態度を取ってしまう人もいますが、態度が誠実でないと見られ、相手にマイナスのイメージを持たれかねないので注意しましょう。ブース訪問の際に笑顔で挨拶をきっちりすることで、第一印象がぐっと良くなります。
視線
アイコンタクトは非常に重要なコミュニケーションツールです。自分から話している時はもちろん、相手の話を聞いている時もきちんとアイコンタクトを忘れないでください。視線が浮ついていると落ち着きのない人、話に興味がない人といった印象を持たれてしまいます。目を合わせるのに抵抗がある場合は、相手の目の下あたりや鼻を見るようにすると良いでしょう。逆に、相手を食い入るように見るのも相手に居心地の悪さを与えるので、適度に視線を外すことも重要です。
話し方
はっきりとした口調で、明快に話しましょう。小さすぎる声やつぶやくような話し方はあまり好感が持てません。特にブースでの面接の場合は周りの音にかき消されて聞こえづらくなってしまいますので、声量には注意してください。「なんですけれども・・・〜ですので・・・〜だと思うんですけれど」と、最後まで言い切らない語尾をぼやかす話し方をされる方が多くなっています。多少は問題ありませんが、全ての語尾があいまいだと「話している内容に自信がないのかな」と思われてしまいます。緊張していると早口になったり、声のトーンが弱々しくなったりすることがありますが、焦らず丁寧に、そして自信を持って話すことを心がけましょう。
聞き方
相手の話を最後まで聞き、聞かれた質問の意図を把握してから答えるようにして下さい。面接官は、意図を持って質問しています。つまり、期待する答え方があるのです。それは模範解答を答えると言うことではなく、「その質問から何を知りたいと思っているのか」を考えて答えるということです。途中まで聞いて早合点をして答えたり、相手が聞きたいと思ったこととは全く別の答えを出すと、「自分に都合の良いように解釈をする人」「理解力が弱いのでは?」といった印象を与えてしまうことになります。
名刺の受け取り方
学生の場合、MBA生以外は大概名刺を持っていないものですので、企業担当者から渡されるケースがほとんどだと思いますが、名刺を受け取る際は必ず立って行います。面接官が複数いる場合は役職の高い人からもらいます。名刺を渡されたら立ち上がり、両手で受け取ります。受け取ったらズボンのポケットやホルダーなどには入れず、テーブルの上に並べて置きます。この際、名刺に目を通すことは失礼にあたりません。また、面接官が複数いる場合は自分から見て並んでいる順に横に並べておき、名前を間違えないようにします。学生の場合、履歴書は名刺代わりとなります。聞かれる前に、着席したらすぐ出せるように用意しておきます。
面接終了後
面接終了後の挨拶ですが、終了後すぐ席を立ってイスの横に立ち、お礼の言葉と一礼をします。部屋を退室するときはドアを開け、ノブは持たずに一礼し、「本日はどうも有り難うございました」「失礼致します」などと添えてドアを閉めます。また、面接が終わる前に次のステップの確認をしておくことをお勧めします。
キャリアフォーラムでの面接はブースまたはインタビュールームで行いますので、面接が終了しましたらその場で立ち上がり、挨拶をして一礼し、そのまま立ち去ります。
企業ブースとインタビュルームの違い
企業にもよりますが、企業ブースでの面接は基本短く10~15分ぐらいと想定しておくことをお勧めします。話が弾んで30分になる場合もありますが、短めの面接で何を伝え、どのように次の面接に繋げるかが鍵となります。また隣でも同じように面接が行われていますので、気が散らないように集中して行ってください。多くの一次面接はブースで行われます。
2次・3次の面接を受ける際、または事前にアポイントメントがある場合、別室のインタビュールームで面接を受けることが多いです。インタビュルームは個室となりますので、ブースと違い静かな場所で行われます。この時、人事担当者の他に部門のマネージャーや企業の幹部・役員と面接を行う場合があります。もう少し突っ込んだ話や専門的な内容の面接の可能性がありますので、どのような質問がされるかを想定して、準備することをお勧めします。
服装・持ち物の確認
キャリアフォーラムでは説明会で話を聞くだけではなく、面接を行います。面接にふさわしい服装でお越しください。アクセサリーやヘアスタイルは落ち着いた感じで、清潔感を出すことを心がけてください。
会場内はとても広く、ブースを回るだけでも相当歩きますので、履き慣れている、歩きやすい靴を選んでください。新しい靴を買うのであれば、今から履き慣らしておきましょう。
持ち物リスト
☑レジュメ(履歴書)
コピーは多めに用意しましょう!CFNレジュメを印刷することも可能ですが、ご自身で作成したレジュメの方がレイアウトが自由となりますので、自分の強みをよりアピールできるフォーマットが可能となります。
また、日英どちらのレジュメを求められるかは企業によって、また担当者によっても違いますので、どちらも渡せるように準備しておきましょう。
和文レジュメに写真を添付する場合、証明写真を撮れる場所は会場の近くにはありませんので、多めに準備しましょう。証明写真に関しては任意ですが、企業の方に顔を覚えてもらい易くなりますので、準備しておくことをお勧めします。
☑メモ帳
訪問した企業、話した相手や内容の印象などを簡単に記録しておくのに便利です。また、事前に考えた質問などもメモしておくといいでしょう。
☑大学の卒業論文・研究など
レジュメと共に企業に見せたいものがあれば、一式揃えておきましょう。
☑水・軽いスナック
マフィンやサンドイッチ、エネジーバーのような簡単につまめるものを持参するのがお勧めです。イベントによってレストランやカフェが近くにない場合がありますので、事前に用意しておくことで、限られた時間の中でも昼食が取れます。
☑バインダーやフォルダ
物を書くとき下敷きになるようにしっかりしたものが良いでしょう。
☑鏡、櫛、エチケットブラシ、時計
計画性のあるブース訪問や面接時間に遅れないためにも時間が把握できるものを携帯しましょう。また、身だしなみに気をつけるためのアイテムを持っていくと良いでしょう。
☑携帯電話・充電バッテリー
イベント中に企業からの面接の連絡がある場合があります。レジュメに記入した電話番号でいつでも連絡が取れるように準備しておいてください。会場には無料で使えるパソコンやプリンターも設置してありますが、時間帯によっては並んでいてすぐには使えないこともあります。企業の情報や募集ポジションを面接前に再度チェックしたい場合などでもご自身のスマートフォンやノートパッドを利用することが多いかと思いますので、充電バッテリーがあると安心です。
☑代えのストッキング
ストッキングを着用される場合は、予備を持参することをお勧めします。
当日の流れ
コートチェック
当日、入場前に荷物やコートを預けられるコートチェックを用意しています。直接空港からお越しになる場合は、スーツケース等を預ける事もできます。イベントによっては無料の場合もあります。詳しくは各イベントページのFAQにてご確認ください。
受付(チェックイン)
当日は、会場に設置された「Registration」の看板が掲げられた受付カウンターでチェックインしてください。チェックインは開催中、毎日行います。
CFNアプリで対象イベントの「入場」ボタンを押して、【入場済み】と表示された画面を受付でスタッフにご提示ください。
会場内に入場
チェックインが終わると会場内に入場して、企業ブースを自由に訪問することができます。当日、会場マップが配布されますので、興味のある企業を調べながら、積極的にブースを訪問しましょう。
企業ブースを訪れる際の心構え
企業によっては、事前アポイントメントが必要な場合があります。企業プロフィールに事前応募が必要な旨が書かれていますので、志望企業の場合は、必ず事前応募をしておきましょう。
「まだ卒業が先なので、面接はまだ受けるつもりはないのだけれど」「面接を受ける前にとにかく話を聞きたい」という場合は、受付でその旨を伝えてみましょう。面接としてではなく、話を聞かせてもらえる場合があります。人気企業などは30分待ちも珍しくないので、長蛇の列ができている時は時間をおいてから再度訪問するとよいでしょう。
企業ブースを訪問
ブースでは、面接や説明会を行う企業があります。また、企業の人事担当者や先輩社員と話す機会が持てるので、社風を垣間見ることのできるチャンスになります。企業によってブースのレイアウトが異なり、説明会を行っている場合もあれば、立ちながら担当者と話したり、座って面接を行う場合があります。気がついたら面接が始まっていた、とならないよう、ブースを入った瞬間から面接が始まっていると思って訪問することをお勧めします。
企業ブースでの面接
事前にアポイントメントがあり、ブースでの面接の際は、最初にその企業の受付で名前と面接の時刻を伝えてください。事前にレジュメを準備して、すぐに取り出せるようにしておきましょう。
企業ブースでの面接は、一次面接となる場合があります。二次面接につながる重要なステップですので、事前の準備が欠かせません。面接の最後にはこの後の面接ステップについて確認しましょう。電話で連絡があるのか、ブースに合格者が掲示されるのか、掲示版にて表示されるのかなど、連絡の取り方も様々ですので、いつ頃までにどのような形で連絡されるのか、確認が必要です。
インタビュールーム
企業によってはブースではなく、別のインタビュールームで面接を行う場合もあります。ブースとは違って、落ち着いた静かな雰囲気で面接に臨むことができます。
インタビュールームでは人事担当者だけではなく、技術担当、マネージャー、ディレクターと面接をする場合もあります。話す相手によって質問の内容も変わりますので、どの面接官の場合でも受け答えができるよう準備しておきましょう。
セミナー
会場内のセミナールームでセミナーを開催する企業もあります。企業理解を深めるために、ぜひ活用してみましょう。セミナールームでのセミナーのスケジュールは、事前にイベントページからも確認できます。
ビジネスセンター
ビジネスセンターでは、インターネットアクセス可能なパソコン、コピー機、プリンターを用意してありますので、メールのチェック、履歴書の修正や印刷が可能です。イベント中は時間帯により、大変混雑が予想されますのでご注意ください。
資料コーナー
資料コーナーには参加企業のパンフレットなどが置かれていますので、企業研究のための情報収集として活用しましょう。
掲示板
企業が求職者との連絡手段として会場内の掲示板を利用する場合があります。また、企業の選考結果がこちらに掲示されることがあるので、必ず一度はチェックしましょう。
昼食のとり方のコツ
イベントによって会場近隣に飲食施設の有無は異なります。事前に会場近辺をチェックしておきましょう。またお昼の時間は混雑するため、お昼に余計な時間を取られて企業をまわれなかった、ということがないようお昼休みの取り方も注意してください。マフィンやサンドイッチ、栄養補助食品などのスナックをカバンに入れておくと、時間が空いた時に手軽につまめるのでお勧めです。
キャリアフォーラムで内定を得るためには、事前準備が欠かせません!キャリアフォーラムに参加した先輩方の中には、「会場の雰囲気に圧倒されて、まったく自分らしさを出せずに終わってしまった・・・」という方も多くいらっしゃいます。きちんと準備ができていて、目的がはっきりしていれば、自分のペースを乱すことなく、落ち着いて企業を訪問することができます。