よく聞かれる面接での質問

皆さんが採用担当者であったら、どのような人を採用しますか?何を見て、『できる人』『一緒に働きたい』と判断するのでしょう?
成績、専門知識、身だしなみ、言葉使い、リーダーシップ、面白さ等、面接する際に見られるポイントは様々です。面接官とは大きく分けて2つの要素を見ています。
それは『あなたはどのような人か』ということと、『何をしたいのか、なぜその会社で働きたいのか』というものです。どんな質問も、すべてはそこにつながります。この2つの要素が様々な質問になって出てきます。ここでは、よく聞かれる質問をピックアップしてみました。

『あなたはどのような人か』その1:『学生時代』

質問例
  • 「留学をした理由は何ですか」
  • 「専攻について教えてください」
  • 「留学時代で最も苦労したことは何ですか。それをどのように克服しましたか?」

学生時代の経験についての質問では、「その経験を通してどのように成長をしたか」。この質問で採用側が知ろうとしているのは「この人は入社して活躍をしてくれるか」「様々な問題にぶつかっても耐えられるか」というようなことです。ですので、相手がイメージしやすいように具体的に学生生活で自分が力を注いだものや、「これこそ自分だ」という経験や成長したシーンが、多くつまったストーリーを考えてください。失敗、反省、問題意識などのそのときの「気持ち」も上手に盛り込み、どのように向上心を持って取り組んだかを伝えることが大事です。履歴書を読み直しているようなものではいけません。具体的な自分の考え、意見を含めてこそ「深み」があるストーリーになりますし、自分らしさが出ます。その上で、成功した結果なども含めると、さらに成長がうかがえる内容となります。

「技術系学生」専門技術に関して
  • 「研究テーマを簡単に説明してください」
  • 「●●の分野の中で、今まで行なったプロジェクトは?」
  • 「△△工学なのになぜITに興味があるの?」

まず、研究テーマの回答では、専門用語をしっかりと抑えて説明する準備をしておいてください。ただし、日本語にした際の専門用語が全くわからない場合、説明に戸惑うこともありますので、事前に自分の研究テーマを日本語で話せるような準備も必要となってきます。他にも内容を一言で説明できる練習、新しい情報などが含まれているかなど、技術者以外の担当者に話しても、正確にわかりやすく伝えられる準備をしておきましょう。また、専攻と目指す分野が一致しない場合は、なぜその分野に興味をもったのか、そのきっかけや具体的な背景を述べましょう。

『あなたはどのような人か』その2:『自己PR』

質問例
  • 「簡単な自己紹介をお願いしますか」
  • 「あなたの長所と短所はなんですか?」
  • 「趣味は、特技は?」
  • 「他人からどのような人と思われていますか?」

面接官としては数多くある応募者一人一人を覚えておくため、応募者の「特徴」を探し、「見出し」をつけます。つまり短い時間で自分を売りこむ、この部分はあなたの見出しそのものとなりますので、とても重要です。ただし、自己PRは自画自賛ではありませんので、相手を納得させる事実や具体例など入れると説得力が出てきます。面接官は第一印象と最初の一言でまずは判断し、その印象が後の面接のベースになるといわれています。ここに含まれるのが立ち振る舞いです。

挨拶、相手の目を見て話す、服装、歯切れの良い言葉遣いなど、海外にいると忘れがちになるこの部分も、時には大きな武器となります。反対にこのような簡単なことを怠ると大きなハンディキャップになります。一度悪い印象を与えてしまうと、面接の答えが良い内容でも中々修復できません。一方、最初の印象が良いと、少し間違えた回答などをしてしまっても、「きっと緊張しているんだな」などと思われる場合もあります。また、内容的に一般的なものでもプレゼンテーションの仕方で特別な印象を与えることもできます。ここで重要なのはやはり具体性です。そして、ただ自分の言いたいことを話すのではなく、ちゃんと企業側のニーズ(求めている人材)に合った内容であるか、確認してください

留学生特有のNGワード?
キャリアフォーラムには毎年約 8,000人以上の学生が訪れます。そして、なぜか同じようなキーワードを使う学生が多いようです。中でも特に多いのが、『コミュニケーション』『国際性』『異文化』など。本当にこの言葉が自分のものになっているか、確認しましょう。自らを表すのに大変便利な言葉ですが、反対にこの言葉は他の多くの学生も使えることを忘れないで下さい。一度、自分の特徴、特技、キャラクターを書いてみて、それにまつわるエピソードなどを声に出して話してみましょう。それが本当に10人・20人の中で「きらり」と光る内容になっているかを確認してみてください。

『何をしたいのか、なぜその会社で働きたいのか』:「志望動機」

質問例
  • 「当社、またはこの業界への志望動機はなんですか?」
  • 「当社でどんな仕事をしたいですか?」
  • 「業界第1位のXXは受けないの?なぜ当社?」
  • 「あなたの企業選びの基準は?」

「なぜ当社を希望するのですか?」等の志望動機を聞いた質問は、どれだけその企業に入りたいかをアピールするチャンスです。その企業で必要とされている人材であることを示しましょう。この部分は、企業研究、業界研究などの準備がベースとなってきます。付焼き刃の内容では、志望度が低いと判断されますし、企業のホームページの内容をただ繰り返しても、他の人と同じ内容になるでしょう。自分の考えや志向が裏づけとなった答えを用意してください。そのためにはまず業種、仕事内容、経営理念、将来性などその企業についてあらかじめ調べておくことはもちろん、企業からの情報のみならず、一般メディアや第三者からの情報によって、その企業のより深い知識を持ち、その上でそしてその内容と自分自身の未来像が重なっているか考えて下さい。

ここで大切なのは、1.漠然としていないこと
2.本当に自分のやりたいこととつながっていること
3.その企業でやりたいことがイメージできていること(入社してすぐ、5年後、10年後はどんなことをしていたいか)
4.同じ業界のほかの企業と比べその会社を選んだ理由がちゃんとあるか。

答えにくい質問

質問例
  • 「成績が悪いみたいだけど、どうしてですか?」
  • 「どうして留年したのですか?」

面接官は不合格にするつもりで弱点に関する質問をするわけではありません。逆に、興味があるから聞くのであって、答えようによってはプラスに変えることもできます。
そこで大切なのは、事実を元にその状況を説明し、現在はどのように変ったか、また、他で頑張ったことなどを前向きに回答することが大切です。また、企業によっては「困らせるような質問」をして、どのように切り返すかを見ている場合もあります。

面接後、『ホッ』と一息つく前に!

たとえ面接がうまくいかなくても、その結果を無駄にしてはいけません。大切なのはその経験を次にどう活かすかです。面接が終わって一息つく前に、反省点、そして何よりも「次はこう言おう!」といった思いを書き留めましょう。「内定」や「未来」はこのように一歩、一歩、近づいてくるのです。