ある調査によると、米国の会計監査サービス売り上げは2019年に総額1200億ドルに達すると予想されます。2019年までの過去5年間の年平均成長率は4.8%と試算され、米国内監査法人(会計監査サービス会社)の数は約10万2200社、従業員総数は約54万人弱と見積もられます。世界市場は約4640億ドルで、利益率がもっとも高い業界の一つとも言われています。
監査法人は、会計の専門家集団としての立場から、顧客(会社)が作成した財務報告書に対し一定の信用を付与することを認められた唯一の存在です。また、上場会社は、第三者監査を受けた財務報告を開示することが法律で義務づけられているので、一般事業会社がそれを順守するためには、監査法人に監査を依頼しなければなりません。監査法人の業務内容を英語で「assurance(保証、裏付け)」と表現する所以もそこにあります。
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サービス売上
1200億ドル(2019年)
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年平均成長率
4.8%
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米国内監査法人
(会計監査サービス会社)
10万2200社
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従業員総数
約54万人
また、いずれのサービスも、顧客(一般事業会社)の信用度を高め、法令順守を支援し、税支出を抑えることを助けるという任務を負っています。それらは投資家の保護につながり、したがって、自由資本主義社会の基盤の一つである資本市場の健全な機能の担保に寄与します。