MENU

Driving LifeWear Innovation

ファーストリテイリングは、情報を商品化する新しい産業、「情報製造小売業」に業態を変革させる、有明プロジェクトを全社一丸となって進めています。これは、真のLifeWearの実現に向けて、商品の企画、数量計画、生産、物流、販売など、あらゆるプロセスで無駄をなくし、「お客様がほしいものが、いつもある」という商売の基本を世界で最初に実現することに挑戦するプロジェクトです。そのために、「無駄なものをつくらない、無駄なものを運ばない、無駄なものを売らない」というスローガンを掲げ、サプライチェーン全体の改革と、社員全員の働き方を変えています。

有明プロジェクトが目指すもの

真のLifeWear をつくり続けるために、有明プロジェクトでは「情報を商品化する」をテーマに、お客様が今求めているものを理解し、すぐに商品化し、ご提供することをめざして改革を推し進めています。世界中から集まるお客様のご要望や店舗スタッフの声など、膨大な情報をAI 技術によって分析し、その結果をもとに革新的な新商品開発や商品の改善を行っています。また、正確な需要予測につなげる取り組みも動き出しました。有明プロジェクトを実現することで、ファーストリテイリングは世界で一番必要とされる企業になることをめざしています。

有明プロジェクト概念図3つの大きな領域で改革を推進

  • フロントエンド改革店舗+Eコマースの改革

    LifeWear づくりは、お客様が日々の生活の中で求めているものを理解することから始まります。その中心となるのは、毎日お客様と接している店舗やEコマース販売です。店舗とEコマースは商品づくりのスタート地点であり、有明プロジェクトの最前線です。世界中の店舗やEコマースからのお客様の生の声を、リアルタイムで本部につなげていきます。

  • バリュー・クリエーション・
    プランニング(VCP)改革
    商品企画+R&D+マーケティング+クリエイティブの改革

    店舗とEコマースから集まる膨大な情報と、世界中のあらゆる情報を、服のプロとして商品化するのが、VCPです。世界中のお客様は、世界のさまざまな場所で、多様な生活を送っています。お客様の生活や考え方は、常に変化し続けるものです。そうした変化を感じ取り、お客様の声に耳を傾けながら、お客様が本当に着たいと思う服をつくりたいと思います。お客様の想像を超える、新しい価値をもったLifeWearをお届けすることをめざしています。また、マーケティングでは、商品に込めた思いも伝えていきます。

  • サプライチェーン・マネジメント
    (SCM)改革
    生産+物流の改革

    商品を生産して世界中の店舗まで届けるのが、SCMです。お客様がほしいと思うとき、ほしい場所に、必ずあるようにするために、SCM全体のリードタイム削減に取り組んでいます。コア商品の生地をあらかじめ工場に備蓄しておくことで、素材手配のリードタイムを短縮したり、生産工場における縫製プロセスの自動化を進める取り組みを行っています。輸送のリードタイム削減では、緊急性の高い商品を空輸する柔軟な体制の構築や、貿易書類の簡素化などのプロジェクトを進めています。

グローバルでの挑戦

海外ユニクロ事業は、売上収益が初めて1兆円を超え、売上収益および営業利益ともに順調に増加しています。ユニクロのLifeWearのブランドコンセプトが各国・各エリアで浸透し、高く評価されていることが、高成長を継続している背景です。地域別では、特にグレーターチャイナ、東南アジア・オセアニア地区では、ユニクロのプレゼンスが確立され、中国大陸ではEコマース販売も好調に推移しています。2019年8月期末の海外ユニクロ事業の店舗数は1,379店舗に達し、前期末比138店舗像となっています。

グレーターチャイナ

グレーターチャイナ 2019年8月期のグレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)は、過去最高の業績を達成しました。業績が好調な背景は、ユニクロのLifeWear (究極の普段着)のコンセプトが浸透し、中国大陸でNo.1アパレルブランドとして確かなポジションを確立していること。ユニクロの機能性商品は人気が高く、品質への信頼もあり、生活に欠かせない必需品として、高い支持を得ています。さらにEコマースも高成長を続けており、現在売上の約20%に達し、今後さらに比率が高くなる見込みです。今後は、北京・上海・広州・深圳といった大都市に加え、武漢・昆明・西安などの準大都市にも積極的に出店をしていく計画です。

東南アジア・オセアニア

東南アジア・オセアニア 2019年8月期の東南アジア・オセアニア地区(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、オーストラリア)の業績は非常に好調で、全体の売上収益は、約1,700億円に達しています。また、2019年10月にはインドに初出店し、同年12月にはベトナムと、東南アジア・南アジア地区で出店エリアを拡大しています。これらのエリアは、気候、文化、宗教が異なるため、ユニクロというブランドイメージを守りながら、現地のお客様のニーズにお応えできる商品構成になるように工夫をしています。

北米

北米 2019年8月期の北米(米国・カナダ)事業の売上収益は1,000億円を超え、順調に事業拡大しました。Eコマース販売は、年率30%の成長を見せ、売上収益の約25%を占める規模になりました。ユニクロのLifeWearのコンセプトが浸透したことも、Eコマース販売に好影響をもたらしました。
米国人のライフスタイルの変化は、仕事場で着る服にも変化をもたらし、スーツではなく、カジュアルウエアに身を包む人が主流となっています。ユニクロはLifeWearの強みを生かし、人々の変化に対応した商品を提案していくことで、必要とされるブランドになっていきます。

Career