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留学 x コンサル
企業のさまざまな課題を明確化し、解決へと導くコンサルティングファーム。
その仕事内容から、留学生だからこそ活かせる強みについて解説します。

そもそもコンサルティングファームって?

コンサルティングファームは、得意とする分野ごとに、総合系、戦略系、シンクタンク系、人事系、会計系などに大別され、経営戦略立案やM&Aの仲介、システム戦略立案から実行に至るまで、仕事内容は多岐にわたります。大手戦略系コンサルティングファームの多くは外資系が占めている一方で、日系は、大手金融機関等の系列であったり、中小企業向けのコンサルティングを行っていたりと、それぞれに特徴があります。
今後のコンサル業界の見通しとしては、あらゆる企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが急務となっており、ITコンサルティングへの高い需要は今後も続いていくでしょう。また、変化の激しい世の中においては、短いサイクルでの経営戦略の見直しが必要となるため、コンサルティングファームの需要は増えていくという見方もあります。

こんな能力が求められる

コンサルティングファームは課題の明確化から行うことも多く、何が課題なのか、なぜそれが課題となっているのか、そもそも本当にそれが課題なのかなど、大きな視点が求められます。提案や実行に至るまで、あらゆる方面からの情報収集力や、分析力は必須の能力となるでしょう。また、顧客が抱える課題に関する専門知識も必要となります。さらに、導き出した解決策を実行に移すためには、顧客に対してプレゼンテーションする能力や、提案力、判断力が求められます。すべての局面で、さまざまな人たちとの協力関係なしには課題解決を成し遂げることはできません。第三者として顧客に関わる中で、お互いに信頼関係を築くためのコミュニケーション能力も重要です。

留学生が活かせる強み

さまざまな価値観を持つ人たちと、意思疎通がままならない中、試行錯誤しながらコミュニケーションをはかり、信頼関係を築いていく。これは、留学生の多くが経験したことかもしれません。留学という経験を通して、多様性を受け入れ、相手の立場に立って考え、歩み寄っていく「コミュニケーション能力」、視野の広さ、自分から働きかけて困難を乗り越えていく「バイタリティ」や「課題解決力」などが培われているのではないでしょうか。コンサルティングファームでは、顧客や関係者と信頼関係を築きながら、プロジェクトを牽引していく必要があります。困難にぶつかっても乗り越えていくチャレンジ精神や、既存のルールにとらわれない柔軟性が求められることもあるでしょう。あらゆるスキルを総動員しなければならないコンサルティングファームでの仕事は、異国の地へ飛び込み、自分で考え前進した留学経験が、大いに活かせるものだと言えるでしょう。